
一見すると歯って全部同じように見えますよね・・・。
しかし、似ているようで、それぞれ役割があります!!
本日は、そんな歯1本1本の活躍と、歯磨きをするときに注意してほしい点についてお話しさせていただきます。
まずは、前歯。
前歯とは、実は1本のことではなく、中切歯、側切歯、犬歯のことを言います。
上の歯並びの中央に生えている歯が、「上顎中切歯」、その横が「上顎側切歯」です。
この2本は、特にお顔の印象に大きくかかわります。
この歯が欠けてたり、着色、虫歯等があるととても目立ってしまいます💦
「切歯」という名前がついているとおり、食べ物を適度な大きさにかみ切る役割があります。
この歯の形に注目すると、歯の裏側がへこんでいて、まるで「シャベル」のような形をしています。
くぼみがあることで、噛んだ食べ物の間に空気が入って、食べ物が歯から離れやすくなります。
このくぼみは、歯磨きの磨き残しをしやすいので、ご注意ください。
他の歯にも当てはまることですが、歯と歯の間、歯の裏側も磨き残しがしやすい場所なので、意識して磨きましょう。
歯と歯の間は、フロスや歯間ブラシを使用しましょう。
下の歯並びの中央に位置するのが、「下顎中切歯」、その横が下顎側切歯です。
上の前歯達と一緒に食べ物をかみ切る役割があります。
実は、下顎中切歯は特に歯石がつきやすいです💦
お口の中に「唾液腺」と呼ばれる器官があり、その中でも分泌量の多いもの(顎下腺や舌下腺)の開口部が下顎中切歯のすぐ近くに位置します。
「歯石」はプラークが唾液中のカルシウムやリンを吸収して石灰化したものですので、唾液が多くあたる場所は歯石が特に付きやすくなってしまいます。
歯磨きするときは、歯と歯ぐきの境目に歯ブラシのつま先を当てて、タテに動かすとプラークが取れやすいので、ぜひ意識して行ってみてください♪

前から3番目の歯は「犬歯」です。先が尖っていて(尖頭)、特徴的です。食べ物をとらえて切り裂く役目があります。
実はこの歯、歯茎に埋まっている部分(歯根)も特徴的で、歯の中で一番根が太くて頑丈です。
歯並び全体の曲がり角に位置するため、歯ブラシが十分に当たらず、磨き残しやすいので、磨き忘れにご注意ください。

歯並びの中央から3番目までが前歯ですが、次は前歯より奥の「臼歯(きゅうし)」についてお話します♪
上の歯の前から4番目の歯は「上顎第一小臼歯」、5番目の歯は「上顎第二小臼歯」です。
前歯で噛み切った食べ物を奥歯へ送ります。かみ合わせ面(すりつぶす面)があり、奥歯の咀嚼を助けます。
このかみ合わせ面が凸凹しているため、プラークがたまりやすいです。歯ブラシをこまめに動かして、歯磨きしましょう。
下の前歯から4番目の歯は「下顎第一小臼歯」です。かみ切る力があり、大臼歯の咀嚼も助けます。
食べ物を噛むときに、下あごは3次元に動くのですが、その時に下あごをもとの位置に誘導する役目を持つのが、犬歯や臼歯(特に下顎第一小臼歯)です。下あごが動くときのガイドやストッパーの役割があります。
犬歯は高さが高く、小臼歯は低いので、歯の高さの違いにより、犬歯に近い、かみ合わせ面を磨き残しやすいので、ご注意ください。
下の歯の前から5番目の歯は「下顎第二小臼歯」です。
特徴としては、かみ合わせの隆起(咬頭)が3つあります。小臼歯で咬頭が3つあるのはこの歯だけです✨
このような形だからこそ、食べ物をへこみ部分にまとめて、噛みやすいようにし、大臼歯の咀嚼を補助します。
食べ物をためやすい分、プラークもたまりやすいですので、歯磨きする際には、小刻みにブラッシングし、プラークを除去しましょう。
上の歯の前から6番目の歯は「上顎第一大臼歯」、下の歯の前から6番目は「下顎第一大臼歯」です。
咀嚼に重要な役割を果たします。「大臼歯」という言葉の通り、他の歯に比べて、大きいです。
「上顎第一大臼歯」の歯の根は3本、「下顎第一大臼歯」の歯の根は2本あります。
かみ合わせ面が複雑で、効率的に食べ物をすりつぶすことができます。
この溝に食べ物がつまり、虫歯になりやすいので、丁寧にブラッシングしましょう。
この第一大臼歯が虫歯になり、詰め物やかぶせ物が入っている方も多いのではないでしょうか?「一度虫歯治療を終えたら、それで一安心!」では、ありません!!
虫歯になりやすい場所には変わりありません😢
特に、詰め物やかぶせ物のすき間からの虫歯の再発にはご注意ください。
詰め物自体が古くなり、欠けてしまう場合もありますので、定期的に歯科健診を受診されることをおすすめします。
前から7番目の歯は、上が「上顎第二大臼歯」、下が「下顎第二大臼歯」です。
咀嚼をサポートする役割があります。第一大臼歯同様、「上顎第二大臼歯」の歯の根は3本、「下顎第二大臼歯」の歯の根は2本です。
生える時期も他の歯達より、遅く、歯並びの奥の方にはえるため、スペースが十分に取れず、歯の根が十分に収まるスペースが取れずに、歯の根っこの形にトラブルが起きやすいです💦
また、奥の方にはえるので、歯ブラシが届きにくかったり、歯ぎしりや食いしばりのダメージも受けやすいです😢
なんだか、少しかわいそうですよね・・・💦
歯ブラシをするときには、奥歯の後ろ側(奥の方)も忘れずに、ブラッシングしてあげてください。
ヘッドは小さい歯ブラシや、タフトブラシを使うとより、磨きやすいのでおすすめです。
前から8番目の一番奥の方にはえているのが、上が「上顎第三大臼歯」、下が「下顎第三大臼歯」です。「親知らず」とも呼ばれています。
ちなみに、諸説ありますが、、、「親知らず」と呼ばれるようになった理由は、こどもが小さいころは、親は子供の口をみて、「新しい歯が生えている」とこまめに確認しますが、第三臼歯が生える20歳頃に、親が確認することは、ほとんどなく、親が知らないうちにはえてくるから「親知らず」というのだとか・・・。
「親知らず」の他に、「智歯」とも呼ばれます。
生え方に個人差が大きく、上下4本そろわない人も多いです。生えるスペースが取れず、傾いたり、中途半端に生えたり、変形することもあります。
「現代人は顎が小さい」なんて言われますが、今よりはるか昔、「北京原人」のころまでは、「親知らず」は正常に歯並びに収まっていたそうです。
食べ物が調理される等、噛む力がそれほど必要なくなっていく過程で、顎の骨は小さくなり、その結果第三大臼歯の生えるスペースが減っていってしましました。
第三大臼歯は、まっすぐ生えており、虫歯等のトラブルがないなら、通常は抜く必要はありませんが、中には抜いた方が良いケースもあります。
- 親知らずのせいで、親知らずや隣の歯が虫歯になっている
- 親知らずが隣りの歯にぶつかっている
傾いて生えており、隣の歯にぶつかっていると第二大臼歯にダメージがあります。
- 親知らずが歯茎に炎症を起こしている
傾いて生えていたり、中途半端に顔を出している状態ですと、プラークがたまりやすく、歯周病や虫歯のリスクがあります。
このようなケースは、抜歯した方が良い場合もありますので、気になる方は、歯科医院に受診し、検査してもらいましょう。
歯の特徴についてわかっていただけましたか?
似ているようで、実は1本1本違っていて、それぞれ役割があり、私たちの生活を支えてくれています。
毎日の歯ブラシを丁寧に行って、大切にしてあげましょう。
歯石がどうしてもつきやすい部分もありますので、定期的に健診を受診し、歯科医院でプロのクリーニングを受けましょう。


