
「ナイトガード」という装置を知っていますか?
その言葉の通り、まさに夜(night)に皆様のお口や歯を守る(guard)ための装置のことをいいます。
起きている間も、力をいれるとき、集中するとき等に食いしばることがありますが、
睡眠中は無意識で顎が動くため、起きているときよりもさらに大きなダメージを与えがちです。
歯ぎしりや食いしばりが続くと、歯が削れたり、詰め物やかぶせ物が取れたり、歯の周りの歯周組織や顎の関節などにも影響を及ぼします。
ナイトガードは、歯と歯の間に入ることで、上下の歯の直接の接触を防ぎ、
歯の代わりに削れることで、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりから歯を守ります。
また、上の歯をすべてナイトガードで覆い、下の歯に均等に当たるような形を作ることで、噛む力が部分的にどこかの歯に集中して当たるのを防ぎ、
力を分散させることで、一部の歯に負荷がかかるのを防いでくれます。
このような症状のある方には、歯科医よりナイトガードの使用を勧められることがあります。
・顎が痛い、硬いものを噛むときに痛い
・歯がすり減っている
・歯の根元がくさび状に欠けている
・舌や頬に食いしばりの歯のあとがついている
・詰め物が外れたり、破損している
・歯が折れる、歯の根にひびが入っている
・顎の骨にこぶ(骨隆起)ができている
※顎の天井部分や下顎内側に骨の盛り上がりがある
通常、このような順序でナイトガードを作成します。
1.歯科医師の診察(検査)
ナイトガード作成が必要となった場合、型取り
※ご自身にあったマウスピースを作るために歯型をとります
2.技工所へ発注
歯科医師が技工士へ作成の設計を指示し、技工士が一人一人に合ったマウスピースを作成
3.技工所からナイトガードが届いた後、実際に患者様に来院していただき、
装着し、歯科医師が微調整を行う
マウスピースの使用方法や保管の方法、注意点等を説明
4.通常、10日~2週間後に症状やかみ合わせに問題がないかを確認し、必要時、微調整を行う
その後は、メインテナンスを行いながら、症状の経過をみたり、必要時、ナイトガードの調整を行います。
使用し続けていると、ナイトガードはすり減っていきますので、定期的に歯科医院でナイトガードもチェックしてもらいましょう。
ナイトガードを使用するときの注意
・お口をきれいにして装着しましょう
プラークが残った状態でナイトガードを付けると、
虫歯や歯周病のリスクが上がってしまいますので、
お口を歯ブラシできれいにしてから使用しましょう
・マウスピースはきれいに保管しましょう
マウスピースを使用した後、きれいにしないでそのままにしておくと、
雑菌やにおいの原因になります。
使用後は、マウスピース専用のやわらかめのソフトブラシで汚れを落とし、
専用の洗浄剤や洗浄スプレーを使用してきれいにしましょう。
洗浄後は、当院のマウスピースは、水につけておくか、
涼しい場所にケースに入れ、保管してください。
・熱い場所は熱湯で洗うのは避けましょう
マウスピースは熱に弱いので、熱湯を使用した洗浄や熱い場所での保管は避けてください。
・落下や紛失に注意しましょう
落としてしまうと割れてしまう可能性があります。
また、ティッシュ等でくるんで保管していると、失くしてしまう可能性がありますので、
専用のマウスピースケースにいれ、保管することをお勧めします。
当院では、マウスピースお渡しする際に、ケースに入れてお渡ししますので、
そのままケースは保管用としてお使いください♪
ナイトガードは市販されているものもありますが、
ご自身がナイトガードを使った方が良いお口の状態なのか、いつまで使った方が良いのか等はお口の専門家である歯科医にしか判断できません。
また、自分にあったマウスピースを適切に使用しないと、かえってかみ合わせが悪くなったり、余計に顎への負担をかけてしまうかもしれません。
ナイトガードは、自分に合ったものを作るために、歯科医院で作成してもらいましょう。
ナイトガードは治療目的であれば、保険治療で作成出来ますので、
気になる方は、ぜひ歯科医院で相談してみてください。


